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ねむりのおとずれぬ―さかさまのよる
少女しょうじょはただひど
退屈たいくつしてた

薔薇ばらがつたう石造いしづくりとう
える、底無そこなしに
とてもながたないのは
えた

貴方あなたをさらって
このこわしたい。
あたしを、此処ここから
してくれないなら

まぶしい奇跡きせき
しんじながら
きてゆくのは
わるいことじゃないわ…)

少女しょうじょがドレープを
たくしあげれば
おとこ平伏ひれふしてになった

したわせ むさぼるほど
あまとげんで
われかえるその背中せなかを、
アイシテた…

貴方あなた言葉ことば
ほのおつつむとき
あたしちいさな
しずくをこぼしてしまう

まぶしい奇跡きせき
しんじながら
きてゆくのは
わるいことじゃないわ…)

ねがい…こたえて、
神様かみさまひとつだけ。
あたし此処ここから
してくれないなら

まぶしい奇跡きせき
しんじながら
きてゆくのは
わるいことじゃない。」と