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やわらかなあめのように
ひっそりとあたたかく
いつのにこのむね
みこんでいたひとよ

かなでる旋律せんりつやさしいほど残酷ざんこく
すべての言葉ことばがあなたのまえ無力むりょくになった

ながされて、ながされて、うしなうことだけが
あなたをあいするすべだと
ってもきだった

やわらかなこのあめ
どのまちているの
ひとつぶまぎれこみ
りる幻想ゆめ

かえれぬ旋律せんりつをこわくていまけない
すべての記憶きおくをゆるせるまでよみがえらないで

もう二度にどと、もう二度にどと、きずつくことはない
あなたと一緒いっしょいたみも
くしてしまうから

雨粒あまつぶせんになりそそおとでかきして

雲間くもまからひとすじのひかりがこぼれてる
おとのない世界せかいなか
かさじてくわ

ながされて、ながされて、うしなうことだけが
あなたをあいするすべだと
ってもきだった