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よみがな
明日あす行方ゆくえらない
羊達ひつじたち
都会とかいやみ彷徨さまよ
まもるだけ

娼婦はな無情むじょうった
かおそむけるようにして
きずついたものだけを
りにした

まちあかりにたたず
よくまみれの亡霊ぼうれい
みをかべたおおかみ
手招てまねきしてる

らされたぼく
一人ひとりじゃてそうもない
かわながれ ただそれを
つめるばかり

さみしくて さみしくて
こころ死化粧しにげしょう
わすられぬ面影おもかげ
くなとめる

あいよろこびを
もう一度噛いちどかみしめて
このほほらすのは
あついひとすじなみだ

人間ひとはあてなき旅路たびじ
つかてたまま
おのれの仕掛しかけたわな
ちてゆくのね

おさな日見ひみゆめ
すべうそうのなら
なか裏表うらおもて
何故なぜおしえて

階段かいだんりるように
しず夕陽ゆうひ
やるせない運命さだめだと
うのはやすいけど

まれくる子供こどもらに
真心まごころつたえて
このむねひびくのは
はは大切たいせつ言葉ことば

さみしくて さみしくて
こころ死化粧しにげしょう
いま面影おもかげ
くなとける

あいよろこびを
だれかとかち
この命燃いのちもやすのは
あかごとなみだ