文字サイズ
よみがな
夕暮ゆうぐれののすみに おさないボクがいる
とうさんにをひかれて
ながくのびる ふたつのかげ

あれからときかさねて いまボクはっている
ねえさんの子供こどもをひいて
あるく おなじ夕暮ゆうぐ

"あしたの最終さいしゅうかえる"と
キミに電話でんわした いえにつづく路地ろぢ

ボクはあのから
いくつの未来みらいをかなえて なくしてきたんだろう
ちいさなをひく しずかなかえみち
もうよるのにおいがしていた

ひさしぶりのやす使つかって
つかの 家族かぞくごした
ありふれたエピソード いつかキミにもはなすよ

最終さいしゅうのホームはんでいて
だれかのくだらないイサカイで列車れっしゃおくれた

ボクはあのから
いくつの未来みらいをかなえて なくしてきたんだろう
さっきえきのホームでキミにいかけた言葉ことば
電波でんぱのせいで すぐに 途切とぎれた

せまい部屋へやのドアをけて
かべづたいにアカリさがしていた
"希望きぼうがきっと 指先ゆびさきひとつで
ともせるもんなら まよいやしないのに"

ボクらがあのよる
冗談じょうだんにしてしまったねがいは えたわけじゃない
ちいさなまどけ もう見慣みなれた夜空よぞらほしをさがすよ
だけど ボクもいつか くべき未来みらいさえ
わからなくなって まよったりもするとおも
でも あついかぜのにおい まだ わらないねが
そう ずっと ここにある
おもねが未来みらい さがして