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つめてるものの
本当ほんとう姿すがた
じたあとにせるため
また今日きょうとき
かれそうな
孤独こどくだけつむぐだろう

やみ白蓮びゃくれん
わす人々ひとびと
それでも追憶ついおく
未来みらいからおとま

吐息といきわる言葉ことばたちは
羽化うかするたましいつばさ

るでしょうか
まよってみだれて
あなたへときざみたい
この文字もじ

つたえたいことの
真実しんじつ欠片かけら
それさえもうまくとどかない
指先ゆびさきにじしたためたら
こころまでこぼせますか

きるわれらに
のこされた一言ひとこと
サヨナラだとしても

ひとみ宿やどるのは
えそうな夕星ゆうずつ
見詰みつえたらいい
そこによるともそう

まれるまえ言葉ことばたちが
ふたりの隙間すきまよこたわる

こえるでしょうか
うたうた
そのみみにだけささげたい
このこえ

しんじられるほど
たしかななにかが
このにどれだけあると
あいとかゆめとか
曖昧あいまいなものに
すがきたいのは何故なぜ

ああでもいま
のこされたぬくもりを
められるなら

つめてるものの
本当ほんとう姿すがた
じたあとにせるため
また明日あすとき
かれそうな
孤独こどくだけつむぐだろう

つたえたいことは
からだの奥底おくそこ
あまりにしずんでとどかない
指先ゆびさきかぶしたためたら
こころまでおくれますか

きるわれらが
最後さいごそだてるのが
サヨナラばかりだとしても