冷つめたい風かぜがほほをなでる夜よる
飾かざり付つけられた人達ひとたちが行いきかう街まちのすみで
世界せかいで一番大切いちばんたいせつな君きみに別わかれを告つげた

夢ゆめと君きみを秤はかりにかけた訳わけじゃないけど 僕ぼくは別わかれを選えらんだ

前屈まえかがみ小刻こきざみに震ふるえる肩かたを抱だきしめたくなる
太陽たいようも止とめるほど つよく つよく 強つよく
悲かなしませることが待まっているだけの未来あすならば
今いまの君きみの涙なみだも拭ぬぐわずにいよう
「一緒いっしょに連つれていって」と 伸のばす手てもつかまなかった

あと少すこしで聖せいなる夜よるを祝いわう
そんなふうに光ひかりがともる
嘘うそつきな僕ぼくは 君きみとの約束やくそくを 守まもれない 守まもらない

これ以上思いじょうおもい出でを 作つくるのは 悲かなしすぎるから
24時にじゅうよじを越こえずに 「さよなら」と伝つたえた
降ふり止やまない粉雪こなゆきよ どうか 僕ぼくのキモチも凍こおらせて
悲かなしむ君きみが流ながす 涙なみだを隠かくして せめて僕ぼくの代かわりに
「幸しあわせを渡わたして」と この雪ゆきに願ねがうよ