いっそこのまま波なみにのって
未知みちの世界せかいへ踏ふみ出だそう

あくびで起おきる週末しゅうまつ
出でかける予定よていはない
きみは携帯けいたいをいじってる
無限むげんに広ひろがる小ちいさい世界せかい

海うみに出でるつもりじゃなかった
行いき先さきなくさまようけど
夜よるが来きてもはぐれないように
ぼくはその名なを呼よんだ

いっそこのまま波なみにのって
未知みちの世界せかいへ踏ふみ出だそう
その先さきがもしも
いつかどこかで見みた同おなじ景色けしきだったとしても
間違まちがい探さがしするみたいに
きみといつでも見みつけたい
「この変かわらない気持きもち」
きっとそれだけで
世界せかいはもうまるで新あたらしくみえる

長ながい長ながい夜明よあけを
ただ待まつより
きみの話はなしの続つづきを
もっと聞きかせてほしい

雨あめは降ふり続つづいている
仕事しごとの愚痴ぐちはもう聞きいた
寄よせては返かえす波なみのような
だけど退屈たいくつっていうのとは違ちがう

穏おだやかな毎日まいにちだからこそ
ほうっときがちなものがある
きみはなんにも言いわないけど
ぼくはその手てをひいた

いっそこのまま波なみにのって
未知みちの世界せかいへ踏ふみ出だそう
その先さきがもしも
昨日きのうと変かわりない平凡へいぼんな今日きょうだったとしても
伝言でんごんゲームするみたいに
きみと何度なんども確たしかめたい
「この変かわらない気持きもち」
きっとそれだけで
世界せかいはもうまるで新あたらしくみえる

いっそこのまま波なみにのって…
きっとそれだけで…