いつの間まに僕ぼくたちは大おおきくなった 坂道さかみちを転ころがったバイクのような
僕ぼくが前輪ぜんりんで 君きみが後輪こうりんの 日々ひびをふと想おもう

桜さくらなら去年きょねんより早はやめに咲さいた 三月さんがつも終おわる頃ころ 花はなびら舞まった
街まちを揺ゆらす 春はるの風かぜに 戸惑とまどった君きみが

「小ちいさな国くにのこんな小ちいさな街まちで どう笑わらったらいいの?
風かぜがやさしいほどに 眩まばゆいほどに 泣なきそうになるの」

きっと泣ないていい 君きみは泣ないていい 僕ぼくが手てを握にぎるよ
君きみの泪なみだの雨あめで やがて海うみを作つくって 二人ふたりで船ふねを出だそう

平凡へいぼんな生活せいかつがビデオになればデッキには
巻まき戻もどしボタンなんてないんだよ きっと
答こたえなら また明日二人あしたふたりで探さがそう
三原色さんげんしょくの点てんが無限むげんに集あつまってドラマは続つづく

でもホントは バカねって笑わらう君きみの笑顔えがおが見みたい
それじゃ歌うたおう 嘘うそっぱちだらけのロックンロールを
おとぎ話ばなしも今いまは信しんじてみてよ
そんな四月しがつの午後ごご

桜さくらの花はなびらを二枚拾にまいひろって気きづいたんだよ
“君きみと僕ぼくがすべて”
花はなびらが花はなになり，花はなが満みち木きをつくって
集あつまれば街まちになり 世界せかいをつくってきっと宇宙うちゅうになる
すごいだろ

気きが済すむまで泣ないていい 君きみは泣ないていい 僕ぼくの手てを握にぎれよ
君きみの泪なみだの雨あめでやがて海うみを作つくって 二人ふたりで船ふねを出だそう

太陽たいようは光ひかり そして若葉わかばは緑みどり 所詮移しょせんうつり変かわれり季節きせつでも
君きみを想おもってる ずっとずっと想おもってる
そんな四月しがつの午後ごご

そう誓ちかう四月しがつの午後ごご