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さとるくんがぴあのをひくとき
わたしはさとるくんをたべてしまいたい
わたしのよりしろくてほそいゆびを
くすりゆびからこりこりかじって
そうすればさとるくんはもう
だれにもぶたれないですむ
まいにちじゅくへいかないでいい
わたしのなかでいくらでもすきなだけ
ぴあのをひいていられる
わたしはさとるくんといっしょに
いろんなところへたびをする
さばくのまんなかでおしっこする
あらしのいっけんやでかぜとあめをきく
どんなときもちっともさみしくない
わたしがおばあちゃんになっても
さとるくんはいつまでもこどものまま
わたしがしんでもつちのなかから
ぴあののおとがひびいてくる