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夜明よあけのかすかなひかりぼくらの位置いちらしした
二人乗ふたりのりでけた自転車じてんしゃ
みみをこするつめたいかぜ うつかすかなかげ
なにかをさがして夢中むちゅうけていた

なにかがそらからってきて おもどおりの自分じぶんになって
いつのかがやくとおもってた
っているだけの背中せなかきみされあしせたんだ
つかまってろ はししたんだ

えなかったぼくらの位置いち それでもただすすんでいく
夜空よぞら見上みあげて きみつぶやいた

たとえ ぼく今闇いまやみなかかぞえきれないほどころんでも
それでもつづいていくこのみち光求ひかりもと

さきなんてまってないさ だけどここにまっていたって
錆付さびついていく こころ歯車はぐるま
タイヤの空気くうきけたって ちからいっぱいペダルをいで
すこしずつかぜったんだ

えなかったぼくらの位置いち それでもただすすんでいく
夜空よぞら見上みあげるぼくつぶやいた

たとえ きみ今闇いまやみなかかぞえきれないほどころんでも
それでも つづいていくこのみち光求ひかりもと明日あしたけてゆけ

かえればきっといつだってえる
くしたものとか わすれたもの
そのときまよわずみちかえせばいいさ

かぞえきれないほどころんでも いたみをかんじるならそれでいい

やがて夜明よあけのひかりして つよびてゆく二人ふたりかげ
その時初ときはじめてぼく気付きづいた ひかりいま ぼくらをらした