文字サイズ
よみがな
あかくついたいとしいあのひと
十二月じゅうにがつあめたれながらえた
ながれるあかめてくぬくもりを
こののこしたままで

なぐさめのうたなんかじゃ
このこころいやせはしない
雨音あまおとなかでおまえ
ただつぶやく

てつくようなまち今日きょうらないふり
んでもこたえないやみたたずむだけ
正義せいぎあやまちも矛盾むじゅんかなしみも
すべてをんでゆく

それが運命うんめいだなんて
さとったふりしてなに
かう場所ばしょもない
このおもいはどこまでゆく

あわれみの賛美歌さんびか
つづよるには
三日月みかづきにして
暗闇くらやみ

あの日消ひきえたなみだ
今日きょうまぬあめ
明日あすへとつづみち
ふかかなしみのなか

アスファルトのうえころがるあかくつ
あめざらしのままでころがるあかくつ
いつかの面影おもかげびた景色けしきなか
められいている

それが運命うんめいだなんて
さとったふりしてなに
かう場所ばしょもない
このおもいはどこまでゆく

わすれてゆくことだけが
ただひとつのすくいだなんて
つらすぎるだろう
こたえてくれああ神様かみさま

さあ いま すぐ!