蝉時雨せみしぐれ
理由りゆうはきまぐれ 恋心こいごころにもたれて
汗あせばむ台詞せりふ 「誰だれそれが君きみ 食たべてしまいたい」

欲ほしがるばかりでございます
「あなたは誰だれですか?」と君きみは言いうの

オレンジ1ひとつ ゆらゆら揺ゆれて
潰つぶした果実かじつは甘あまい涙なみだの味あじさ

ハレノヒ1ひとつ 手拍子2てびょうしふたつ
命燃いのちもやして きれいに踊おどってみせてよ

寂さびしくて
眼球がんきゅうを潰つぶした 真実しんじつなどいらない
傷きずつけあえないけど 君きみをとても愛あいしてるよ

孤独こどくを教おしえてくれた君きみ
無様ぶざまな鳴なき方かたで応こたえてあげる

オレンジ1ひとつ ゆらゆら揺ゆれて
潰つぶれた果実かじつは醜みにくい排泄物はいせつぶつさ
後追あとおい2ふたつ 転ころがり落おちる
拍手喝采はくしゅかっさい 滑稽こっけいでしょうか 僕ぼくに

群むらがる蟻ありは フラッシュ照てらす
バラバラにして食くい荒あらせばいいさ そう
僕ぼくがしてきた
君きみにしてきたように

嗚呼ああ この世よのすべてさ