訳わけもなくふざけあった
夜よるも忘わすれて
そんな日ひが永遠えいえんにも
続つづく気きがした

引ひき出だしにしまった
写真しゃしんは笑顔えがおのままさ
うそみたいに今いまを
信しんじていられた頃ころ

いつの日ひも流ながれていた
あのメロディーを何度なんどとなく
口くちずさんでた君きみの横顔よこがお
優やさしい瞳ひとみうつしてる

あらゆるものが色いろづき始はじめてゆく頃ころ
何なにもなくてもあのメロディーと
ほんの少すこしのぬくもりに包つつまれて

知しらぬ間まににじんでゆく
気持きもちを抱だいて
あまりにも知しりすぎてく
何なにも見みえない

どこまで歩あるいても
変かわらず届とどかないままさ
立たち止どまる歩道ほどうで
ふいに何なにかがこみあげてく

いつの日ひか流ながれていた
あのメロディーを憶おぼえている
寄より添そう様ように語かたりかけてく
一人ひとりじゃないと励はげましてる

あれから少すこし季節きせつが過すぎたことを知しる
手てに入いれたものと引ひき換かえに
失なくした大事だいじなもの

今いまもまだ聞きこえている
あのメロディーを口くちずさんで
色いろあせた写真しゃしんの笑顔えがおは
今日きょうも 変かわらない 変かわらない…

過すぎていく時ときの中なかで
薄うすれていく虹にじの色いろを
溶とかした様ようなあのメロディーを
心こころの中なかにいつまでも忘わすれない