遠とおくの 人ひとごみの
目障めざわりな街灯がいとうの
耳鳴みみなりと女おんなと
ロマンチックな情景じょうけい

繰くり返かえし流ながれすぎた
街中まちじゅうの音楽おんがくが
意味いみを失なくす
ロマンチックな悲劇ひげき

語かたりきれない言葉ことばは静止画せいしがにはめこむ

誰だれかが笑わらった 僕ぼくを見みて笑わらった
悲かなしみは飲のみ込こめないよ
彩いろどられた人ひとの群むれに
色いろの失なくした僕ぼくだけ浮うかんだ
夕闇ゆうやみが背せを押おして

切せつなさを埋うめる体温たいおん 衝動しょうどうを抑おさえきれず 眠ねむりたい僕ぼく
悲かなしみはここから

語かたりきれない言葉ことばに
真実しんじつをはめこむ

誰だれもが同おなじ闇やみの中なかに潜ひそんでいる光ひかりを
共ともに探さがそう
どうか夜よるが明あけないうちに
快楽かいらくと恐怖きょうふと孤独こどくの延長線えんちょうせんで
僕ぼくはただあなたと手てを繋つなぎたい

さようなら愛いとおしいロマンチックな悲劇ひげき
最後さいごの恋人こいびと
終おわることを知しりながら
立たち上あがることもしない人生じんせいよ
さようなら

誰だれかが笑わらった 僕ぼくを見みて笑わらった
悲かなしみは唾つばでまいて吐はき出だした
押おし込こめた衝動しょうどうは生いき尽つくした証明しょうめいだと示しめすもの
最後さいごに
さようなら