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はかなはなびらがちて なみだこぼちて 記憶きおくでほほきみかすんでえていく
まだつめたくける春風はるかぜ身体震からだふるわせながら
薄紅うすべに欠片降かけらふらす さくらはな そのてのひらに ヒラリヒラリと

瞳閉ひとみとじるたびうつりゆく季節きせつきみいたみだけをのこして
水面みなもながれるわりへの時間じかんかなしくつめていた横顔よこがお

両手りょうてですくいとった 月明つきあかりにれるゆめ指先流ゆびさきながちるしずく

はかなはなびらがちて なみだこぼちて 記憶きおくでほほきみかすんでえていく
まだつめたくける春風はるかぜ身体震からだふるわせながら
薄紅うすべに欠片降かけらふらす さくらはな そのてのひらに ヒラリヒラリと

くちびるんでした季節きせつきみ面影おもかげまでうばっていく
水面みなもうつった自分じぶん姿すがたさえ わからないままどこへかうのだろう

両手りょうてですくいとった ひかりれるゆめと その頬流ほほながちるしずく

はかなはなびらがちて なみだこぼちて 記憶きおくでほほきみかすんでえていく
まだつめたくける春風はるかぜ身体震からだふるわせながら
薄紅うすべに欠片降かけらふらす さくらはな そのてのひらに ヒラリヒラリと

あの日夢見ひゆめみまばゆ景色けしき見渡みわたしてもその姿すがただけはえないまま

こおりついた傷痕きずあと はるけていく 「サヨナラ」 もうここにはいられない

はかなはなびらがちて なみだこぼちて 記憶きおくでほほきみかすんでえていく
まだつめたくける春風はるかぜ身体震からだふるわせながら
薄紅うすべに欠片降かけらふらす さくらはな そのてのひらに ヒラリヒラリと

きみかたにヒラリヒラリと