回転かいてんを加くわえてもっと自転車じてんしゃをとばす 桜色さくらいろに染そめられた道みちを
卒業式そつぎょうしきの後あとかな みんな泣なきながら笑わらってる
へばりついた花はなも気きにせず
グラウンドに舞まい散ちる花はなは 桜さくらかな涙なみだかな
通とおりがかった僕ぼくは立たち止どまる
大人おとなになった君達きみたちが 今描いまえがいている夢叶ゆめかなえ
楽たのしんでやれます様ように… 僕ぼくはそんなこと願ねがいながら
回転かいてんを早はやめてこいで自転車じてんしゃをとばす 始はじまりの季節きせつを感かんじながら
僕ぼくは大人おとなになってから 一度いちども顔かおを合あわせてない友達ともだちに会あいに行いく
楽たのしみにしてたはずなのに 不安ふあんが何故なぜだか舞まい降おりる
久ひさしぶりってなんか怖こわい…
だけど あの頃ころより少すこしだけ大おおきくなった桜さくらの木きが
変かわらぬ色いろして僕ぼくを待まっていたんだ
大人おとなになった僕ぼくだけど 経験けいけんもした僕ぼくだけど
まだまだ足たりない僕ぼくだけど
今日きょうは胸張むねはってここに ここに来きたんだ
加速かそくしてく心こころはまだ昔むかしのままだよな…と 僕ぼくは自分じぶんに言いい聞きかせて
卒業そつぎょうした学校がっこうのそば すり抜ぬけて 今日僕きょうぼくは友達ともだちに会あいに行いく
あぁ 桜さくらが僕ぼくの肩かたに落おちる…
回転かいてんを加くわえてこいで自転車じてんしゃをとばす 桜色さくらいろに染そめられた道みちを抜ぬけ
懐なつかしき景色けしきにちょっと昔むかしに浸ひたりながら 僕ぼくは友達ともだちに会あいに行いく