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とおく なぞる 記憶きおく あせばんだ せみこえ
はだはだかわした永遠えいえん おさなく もろく

きめこまかな ふたりの距離きょりはかれない 無力むりょくなげいても
くしたあとまぶしすぎて

ねがいはとどかずに 日々ひびまらずに 何度目なんどめかの今日きょう
今年ことしもまたおもきみ不幸ふしあわかえ部屋へやぼく
どうか きずついたなら みちでもいい 日陰ひかげでもいいから

まちかれ はず足音あしおとこいうた
地下鉄ちかてつから 吹雪ふぶ灼熱しゃくねつ つめたくがす

偶然ぐうぜんなど おこがましくて さがしては 何度なんどつかまえた
きみはな 隙間すきま める

もしもがかなうなら このよごれたで どこかとおって
かえみちまよ複雑ふくざつあいつよいて はなさない
どうか きみとなりが それに気付きづまえ手放てばなしますように

はやすぎた出会であいと おそすぎたわか悪戯いたずらだと あきらめて
らせばわる ぼくながなつ いまならまだ うつくしく

ねがいはとどかずに 日々ひびまらずに 何度目なんどめかの今日きょう
今年ことしもまたおもきみ不幸ふしあわかえ部屋へやぼく
どうか きずついたなら みちでもいい 日陰ひかげでもいいから それでもいい