見みわたす街まちには他人たにんばかり
シグナル待まつ人ひとにでも おしゃべりを
できれば繋つながれるのかもしれない
白しろい冬ふゆ 交差点こうさてん 君きみもまだ他人たにん

知しらない人ひとから特別とくべつな人ひとに
季節きせつよ僕ぼくたちも変かえていって
雨あめなら傘かさを 晴はれたらランチを
君きみには毎日まいにち 親密しんみつな日々ひびを

なんとなく賑にぎやかな この街まちだけど
僕ぼくには関係かんけいない音おとだらけだよ
店頭てんとうのエンドレステープ クラクション
春はるの気配けはい ローティーン 君きみだけが無口むくち

愛あいの言葉ことばはねぇ 胸むねの深ふかくでは
ひどく不安定ふあんていな元素エレメントで
空気くうきに触ふれて君きみへと届とどいて
強つよい力ちからで反応はんのうする

ビルの風かぜが街路樹がいろじゅを揺ゆらして
散ちりそびれた葉はを空そらにかえした
裸はだかの気持きもちからはじめようか
小ちいさな芽生めばえを夢見ゆめみて

愛あいの言葉ことばはねぇ 優やさしいくせに
舌先離したさきはなれるまで なんて苦にがい
好すきな人ひとに好すきと言いうだけで
なぜこんなにも大変たいへんなのだろう