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よみがな
なつ蜉蝣かげろう
何故なぜいとしくかんじた
羽音はおと調しらべはやさしい子守歌こもりうた

つちなかにかくれんぼ
そして地上ちじょううのは
わずかにして息絶いきたえまたつちかえ

はかなくも姿重すがたかさなった

らないうちにそこにあった
ただせるあなたへのおも
むねちていきくるしい
どうかこいらないでいて
かえ場所ばしょはないはずだから

よるうみひかりともあお夜光虫やこうちゅう
旅人たびびと辿たどみちしるべなのか

薄明うすあかりいつくばってもかなくちゃ

あなたまではひどくとお
だけどあしめられない
みち途中とちゅううつらない
辿たどいたさきにあなた
あなただけをとらえられたら

数多幾千あまたいくせんうたかたとえたおもいを
そらへとはなって燦々さんさんびてみようか

こんな気持きもちをっただけでも
しあわせだとえるのだろう
むねただけられても
どうかこいとがめないで
せめてしんとねむりにかせて