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よみがな
天使てんしから10個預じゅっこあずかって
ちいさなハネちょっとひろがって
ひざかかえながら いろのないまどをながめつつ
もう一度会いちどあいたいな あのときのままの真面目顔まじめがお

鈴虫すずむしよる ゆめうつつの部屋へや
鈴虫すずむしよる 一人ひとりきりゆめうつつの部屋へや

まえうしろまえ ころがった
なぜだろうまだになった
えするえきよごれた便器べんきこしかがめ
そいつがうように つけたあなからして

鈴虫すずむしよる ゆめうつつの部屋へや
鈴虫すずむしよる 一人ひとりきりゆめうつつの部屋へや

あぶらくろずんだ 舗道ほどうに へばりついたガムのように
らされていく日々ひびにだらしなくわらおれもいて

鈴虫すずむしよる ゆめうつつの部屋へや
鈴虫すずむしよる のどぼとけれて
鈴虫すずむしよる ゆめうつつの部屋へや
鈴虫すずむしよる 一人ひとりきりゆめうつつの部屋へや