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よみがな
しろこおったあさおか
宝石見ほうせきみつけました
しもをまとったナナカマドの
吐息といきかしてあげました

のひらのなかあかつぶ
ぼんやりつめているうちに
あなたをおもしました
こんなにつめたい季節きせつでも
あなたは旅路たびじにあるのでしょうか

あなたが旅立たびだってったのは
まだゆきのこころでした
それから何度なんど季節きせつ
わたしの背丈せたけびました

ゆっくりゆっくりそだっていく
ナナカマドは生命いのち
このがもっとおおきくなって
しろはなかすころ
一度いちどあなたにえるでしょうか