久ひさしぶりに逢あったあなた 照てれ隠かくしに髪かみを触さわった
よみがえってくる思おもい出でが 溢あふれぬ様ように大人おとなぶって

隣となりで歩あるくあたしにあなたは前まえを向むき話はなしかける
さり気げない返事装へんじよそおい あたしもよそ見みをして

声こえを聞きいて泣なきそうになるけど 何故なぜだか解わからない
もう戻もどれない悲かなしみなのか出逢であえた喜よろこびなのか
気付きづかないように 気付きづかれないように

急いそぐつもりはないのだけれど色いろんな事聞ことききたかった

きっと知しらない事ことばかりだとあなたの指輪ゆびわに戸惑とまどった
このままだって充分じゅうぶんじゃない 言いい聞きかせる手てに爪つめの跡あと

勇気ゆうきを出だして笑わらって問といかけた 今いまの事こと 今いまの彼女かのじょ
すごく好すきだよと照てれて髪かみを触さわる 昔むかしのあなたを見みた
気付きづかないように 気付きづかれないように

あの時胸ときむねに刺ささる程味ほどあじわった 消きえない後悔こうかい
ちゃんと飲のみ込こんで生いきてきたはずよ 出逢であって別わかれた分ぶん
あたしだって前まえを向むいてゆける

気付きづかないように 気付きづかれないように...