夏なつの正夢まさゆめ、忘わすれた 水槽すいそうの中なかに
腐敗ふはいした人魚にんぎょ、ゆらゆら 水槽すいそうの中なかで

夢ゆめの気配けはいがぶらつく暗くらい部屋へや
水色みずいろの朝日あさひ 満みたすのを見みて、思おもい出だす

黒くろい海うみはあなたの瞳めの色いろ
蒼あおいビルのような水槽すいそう 壊こわして、溺おぼれてみたい

夏なつの正夢まさゆめ、飾かざられた 水槽すいそうの中なかに
腐敗ふはいした人魚にんぎょ、きらきら 水槽すいそうの中なかで

都市まちの中心ちゅうしん 誰だれかの純心じゅんしん 揺ゆれては不細工ぶさいく
あなたの髪かみが愛いとしい

黒くろい髪かみはあの日ひの忘わすれ物もの
蒼あおいビルのような水槽すいそう 壊こわして、探さがしたい

まやかし 幻まぼろし 可哀相かわいそうな行いき先さき
こんなに可笑おかしい
ずぶ濡ぬれて俺おれは笑わらう

黒くろい海うみはあなたの瞳めの色いろ
蒼あおいビルのような水槽すいそう、壊こわしてぇ

海うみはあなたの心色こころいろ
蒼あおいビルのような水槽すいそう 壊こわして 探さがして 笑わらって 溺おぼれていたい