さっきからうわの空そら
視線しせんの先さきに何なにがあるんだろう
どんなに星ほしが きれいだって
あなたには 言いえないなあ
気付きづいてないふりをするのが
上手じょうずになってくこの頃ごろです
それとなく それとなくを繰くり返かえして
私わたし 縮ちぢめられない―――

そばにいてって言いえないくらい 好すきだった人ひとがいて
好すきだよって言いえないくらい 愛あいしてる人ひとがいた
あきれるほどの寒さむさより
レンジで温あたためたセリフより
ただ届とどけたいのは ただ届とどけたいのは

六角形ろっかっけいの結晶けっしょうが 手ての中なかで溶とけていく
吐はく息いきより白しろい雪ゆきの中なか
あなたの帰かえりを待まっていた
いなくなればいいなんて
本気ほんきで思おもってしまったの
私わたしの本当ほんとうのお願ねがいは見事みごとに
叶かなわないまま

そばにいてって言いえないくらい 好すきだった人ひとがいて
好すきだよって言いえないくらい 愛あいしてる人ひとがいた
あきれるほどの寒さむさより
レンジで温あたためたセリフより
ただ届とどけたいのは ただ届とどけたいのは

いなくなればいいなんて
本気ほんきでお願ねがいしていたら
「サヨウナラ」って言いいっぱなしで
知しらない国くにへ飛とんでいった