あなたを
撃うち落おとした
わたしの
青あおい武器ぶきは
錆さびてしまった

屋根やねには
虚うつろな鳩はと
甘美かんびな
言葉ことばだけを
食たべてしまった

返かえらない
戻もどらない
何なにもない
これ以上いじょう

ああ 想おもい出でだけで
繋つながるしかなくて
ああ 途切とぎれてしまう
息いきも絶たえ絶だえ
羽根はねは舞まい上あがり
土つちへ帰かえる

青空あおぞら
飜ひるがえして
はだけた
白しろい胸むねは
焦こげてしまった

螢火ほたるびが
降ふりしきる
追憶ついおくの
その果はてで

ああ 抱だかれていても
季節きせつを丁寧ていねいに
ああ 撫なでていられない
もうすぐ散ちるよ
羽根はねは燃もえ尽つきて
空そらへ帰かえる

ああ 想おもい出でだけで
繋つながるしかなくて
ああ 途切とぎれてしまう
息いきも絶たえ絶だえ
羽根はねは舞まい上あがり
抱だかれていても
季節きせつを丁寧ていねいに
ああ 撫なでていられない
もうすぐ散ちるよ
灰はいは燃もえ尽つきて

どこへ行いこう?