たとえば今いまだって そう残のこした 匂におい零こぼれ出だして
辿たどればすり合あって夜よるを越こした 憩いこいの漏もれを溶とかして

ほどけたこの手て 手繰たぐり寄よせて
凍こごえた頃ころね 爪つめで書かいたんだ… 夢ゆめで逢あえたら

たとえば今いまだって そうはしゃいだ 疲労ひろうを紡つむぎ取とって
窓辺まどべは組くみ合あって夜よるを跨またいだ 昨日白雪きのうしらゆきが凍こおらして

おどけた両りょうの瞳め 閉とざさない君きみを
灯ともせ焚たき火びよ すばらしい日々ひびを… 夢ゆめで逢あえたら

束たばねた思おもい 奏かなでた今宵こよい

この胸吹むねふき抜ぬけた南風みなみかぜを歌うたおう
月夜つきよに降ふりつけた光ひかりたちの歌うたを白しろく尚なお

ほどけたこの手て 手繰たぐり寄よせて
凍こごえた頃ころね 爪つめで書かいたんだ… 夢ゆめで逢あえたら

束たばねた思おもい 奏かなでた今宵こよい

狂くるえるほどの星空ほしぞらに毎夜まいよ
震ふるえる頬ほほの少すこしそばにいたいよ 願ねがいただ…

夢ゆめで逢あえたら