消きえた 街灯がいとう 揺ゆさぶり灯ともした 真夜中まよなかの公園こうえんで
錆さびた 蛇口じゃぐち 空そらに開あけて まるで少年しょうねんね
月つきに届とどきそうな 水みずのロープ 浴あびながら
私わたしを笑わらわせるの 気付きづけば 雨あめの中なか

Saturdayサタデー 互たがいの空そらに 飛とび立たてない 想おもいを降ふらせて
二人ふたりは 傘かさもささずに 濡ぬれた街まちを 笑わらって歩あるいてた

何度なんど 確たしかめ合あっても 同おなじ答こたえが出でるのね
良いいの わかってる 言葉ことばも掻かき消けしたワイパー
助手席じょしゅせきの窓まど 曇くもらせる頬ほほ
光ひかりのトンネル 延のばすヘッドライト いつか その中なかへ

Saturdayサタデー 今いまだけ傍そばに居いてほしい 眠ねむるように そっと
二人ふたりは 夢ゆめも見みぬまま 白しろく朝あさが 夜よるを閉とじるまで

Saturdayサタデー 無情むじょうな程ほどに 降ふりやまない雨あめがあがる頃ころ
二人ふたりは 歩あるき疲つかれて つないだ指ゆびを 黙だまってほどいた
手ての中なかに温ぬくもりだけを しまって