透すき通とおる空そらの果はてまで
見みえそうな土曜日どようびの午後ごご
きっかけのコトバ探さがして
立たち止どまる長ながい坂道さかみち

繋つないでたはずの右手みぎてを
解ほどいたことも
気きづかずにいる 後うしろ姿すがたに
二人ふたりでいる孤独感こどくかんじた

イマコエヲキカセテ
ミミヲスマセルカラ
私わたしにも 少すこしだけ触ふれさせて
見みせたくない傷跡きずあとがあるのなら
隠かくしたままで構かまわないから

コノコエニキヅイテ
ミミヲスマセテミテ
すぐそばで呼よんでいる いつだって
その心こころのドアをそっと
ノックする私わたしに気きがついて

飛とび立たった鳥とりの行方ゆくえを
見みつめてるあなたの隣となり
真まっ直すぐなその目めに映うつる
無防備むぼうびな鳥とりになりたい

守まもりたいと願ねがうままに
握にぎりしめたら
壊こわれてしまうそんな気きがして
やっぱり何なにも言いえないけど

イマコエヲキカセテ
ミミヲスマセルカラ
私わたしにも 少すこしだけ触ふれさせて
見みせたくない傷跡きずあとがあるのなら
隠かくしたままで構かまわないから

コノコエニキヅイテ
ミミヲスマセテミテ
すぐそばで呼よんでいる いつだって
その心こころのドアをそっと
ノックする私わたしに気きがついて

タダコノテニフレテ
ソシテハナサナイデ
今いまよりも 少すこしだけ近ちかづいて
ポケットの中なかしまいこんだ 手てのひら
私わたしのために開ひらいてみせて

イマソノテニフレテ
ソシテアタタメタイ
もう一度いちど ぬくもりを確たしかめて
長ながい夜よるが来くるまでには
あたたかいあの部屋へやへ帰かえろう
手てをつなぎあの部屋へやへ帰かえろう