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よみがな
はながそれぞれ季節きせつつように
だれもが自分じぶんきていく場所ばしょ
たね綿毛わたげにのせ いつのかどこかおりつのだろう

さざめく黄金色こがねいろうみのようにかぜれている
みのりのときむかえようとしている 雄々おおしき小麦こむぎ
ほこらしくおかからその農夫のうふはじっとながめている

大地だいちあいしてこののこ
あかいスカーフをいたわか農夫のうふ
しろ飛行機雲ひこうきぐも そのさきらすとめたひと

はなやかな都会まちらしとくら
ここはひどくかすんでえるのだろう
たがいのみち

はながそれぞれ季節きせつつように
だれもが自分じぶんきていく場所ばしょ
たね綿毛わたげにのせ いまゆめさがすのもいい
このかれには
える夕陽ゆうひあかいスカーフが

都会まちから
とどいた
あかいスカーフ