「ありがとう」って言いえなくて 手てを強つよく握にぎった
雨あめあがり あなたの横よこで 確たしかめるように歩あるいてた

ふとした瞬間しゅんかんに 同おなじ事考ことかんがえてた
偶然ぐうぜんじゃなく 運命うんめいと二人ふたりで笑わらったね

あなたの口癖くちぐせを真似まねして からかったり
やきもち焼やいて いつも困こまらせたりしちゃうけど

愛いとしいと思おもう気持きもちが こぼれてしまうから
少すこしだけ先さきを歩あるいて 水溜みずたまり飛とんだ 帰かえり道みち

弱気よわきになった時とき 誰だれよりも真剣しんけんに
話はなしを聞きいて たまに叱しかってくれた時ときも

「ありがとう」って言いえなくて 背中せなかに抱だきついた
あたたかい あなたの匂におい どうして涙なみだが出でてくるの?

もしも明日あしたこの世界せかいが 終おわってしまったとしたら
あたしは何一なにひとつ あなたに伝つたえられないまま

ありがとう いつもあたしの隣となりにいてくれて
一ひとつだけ傘かさをたたんで 確たしかめるように・・・

愛いとしくて切せつなくなって 手てを強つよく握にぎった
雨あめあがり あなたの横よこで 確たしかめるように歩あるいてた