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くだった破片はへんひとつみたいに
それ自体じたいになんの意味いみもなくて
ころがってるだけのわたしがいるみたい
この街角まちかど

わたしいまここでこうしていること
だれててだれ気付きづいているの?
まれば怪訝けげんかお横目よこめ
とおぎていく

いつからそんなふうにわらわなくなって
近道ちかみちばかりをえらものになってしまったの?

れたをどうしてうれしいとおもっていたんだろう
とお青空あおぞら だれ見上みあげはしない

みつけていく その水溜みずたまりのなか
のぞいたのはいつのころのことか
ちいさなそら 足元あしもとつけたこと
宝物たからものだった

きみじゃなくてもいい。」そんな時代じだいなら
まだわすれていないおおきな宇宙うちゅうへとばたいていこう

足元あしもと青空あおぞらこわさないようにあるいている
あのころわたしいまもここにいるの

いつかこの青空あおぞらあかいと子供こども出会であったら
あかえるまで見上みあつづけるだろう

きれいなはなてきれいだとえるひとでいたい
雨上あめあがりのそらうれしいとおもうように