人差ひとさし指ゆびで叩たたいてる
下手へたくそなきみのピアノ
後うしろから抱だきすくめては
笑わらって 聴きいてる
白しろい鍵盤けんばんで迷子まいごの
ちいさなその指ゆびをまた
エスコートして続つづけよう
きみのすきなうたを

ぎこちないすべてが
いまは愛いとしい
らしくないなんてさ
誰だれに言いわれても

ふたりで奏かなでる音おとは
メロディーに変かわるよ
どこにもないその曲きょくを
手探てさぐりで僕ぼくらは
つくりだすのさ

肩かたで波打なみうつその髪かみに
時々頬ときどきほほをうずめて
やわらかなぬくもり胸むねに
そっと吸すい込こむんだ

静しずかな寝息ねいきも 笑わらい顔がおも
いつからだろうか
なくせない すべて

何万回なんまんかいも重かさねよう
ありふれたsceneシーンを
どこにもあるしあわせが
途切とぎれないようにさ
こわさないように

ふたりで奏かなでる音おとは
メロディーに変かわるよ
どこにもあるようにみえて
唯一ゆいいつの旋律せんりつを
胸むねに響ひびかせ

人差ひとさし指ゆびで叩たたいてる
下手へたくそなきみのピアノ
後うしろから抱だきすくめたら
笑顔えがおが振ふり返かえる
againアゲイン…