手紙てがみには何なにも書かかないで
気持きもちを飲のみ込こんでしまうから
どうか どうか手てを振ふらないで
振ふり返かえらないと決きめたから

人生じんせいは長ながいのだろう
貴方あなたのことも思おもい出だすのだろう

時ときには惨にじむ日々ひびを越こえていく
時ときには雨あめが洗あらうのを待まつ
遠とおく 遠とおくで声こえが聴きこえれば
迷まよわずに抱だき合あえるように

人生じんせいは長ながいのだろう
貴方あなたのことも思おもい出だすのだろう
人生じんせいは長ながいのだろう
また誰だれかの肩かたを抱だくのだろう

ヒッチハイクのように愛あいを獲得かくとくして 口笛くちぶえを吹ふいて
町まちから町まちへ 町まちから町まちへ 涙なみだをこらえて

人生じんせいは長ながいのだろう
貴方あなたのことも思おもい出だすのだろう
人生じんせいは長ながいのだろう
また誰だれかの肩かたを抱だくのだろう

人生じんせいは長ながいのだろう
貴方あなたのことも思おもい出だすのだろう
人生じんせいは長ながいのだろう
また誰だれかの肩かたを抱だくのだろう

きっと小ちいさな胸むねを焦こがすのだろう
きっと小ちいさな胸むねを焦こがすのだろう