浅あさい夢ゆめの中なか
過去かこの声こえを聞きいて
変かわらぬ明日あしたと
目伏めふせ偽いつわり眠ねむる

届とどいた知しらせに
宛あてる声こえも無なくて
歪ゆがんだ望のぞみに
重おもい扉開とびらあけて

過すぎ去さる風かぜに吹ふかれ
許ゆるした理由わけを捜さがす
壊こわれた問とい投なげつけ
貫つらぬく意志いしも追おわれ
伝つたえて 悲かなしい始末しまつに目めを覚さます
伝つたえて 騒さわいだ風かぜよ すぐに消きえる

剥はがれた昨日きのう 嘘うそ
羞悪絶しゅうおたえぬ思おもい
窓まどに映うつる姿見すがたみつめた
汚よごれた顔かおを見みつめた

突つき裂さく雨あめに打うたれ
少すこしは気きも和やわらぐ
冷つめたく暗くらく辛つらく
無力むりょくな我われを濡ぬらせ
教おしえて 何処行どこゆく途切とぎれた喜よろこびを
教おしえて 激はげしい通とおりすがりの雨あめ