巴ともえに重かさなった大おおきな葉はの下したで高たかい空そらを斜ななめに見みてた
まだ小ちいさくて何なにも掴つかめそうにない両手りょうてで白詰草しろつめくさを編あんだ

自分じぶんが思おもうほど強つよくはないんだからと
心配しんぱいそうに見送みおくるあなたへ…

秋あきになれば大おおきな実みをつける枝えだのように両手広りょうてひろげて
新あらたな風かぜに会あい 泣なき笑わらい迷まよいながら
自分じぶんだと唯一誇ゆいいつほこれる何なにかを見みつけるから
その場所ばしょで見みていて

ある日荷物ひにもつまとめ飛とび出だそうとしてた その気持きもちが少すこし分わかった
大事だいじなものが増ふえ それでも譲ゆずれない思おもいは なんだか痛痒いたがゆいね

別わかれの朝あさそっとあなたが差さし出だしたのは
見覚みおぼえある瓶びんの風邪薬かぜぐすり

大おおきな枝先えださきで遊あそぶあの鳥とりのように羽はばたけるから
ここで育そだてられた意味いみを探さがす旅たびに出でると決きめた肩かた
押おしてくれた暖あたたかい手てを忘わすれないから
どうか変かわらず元気げんきで…

優やさしい人ひとの中なかで 求もとめ求もとめられて
らしく生いきてるから 心配しんぱいしないで

秋あきになれば大おおきな実みをつける枝えだの下したでずっと待まってた
偽いつわりない笑顔えがおと名前呼なまえよぶあなたの声こえ
気付きづいたの いつか 無償むしょうの愛情あいじょうに
この幸しあわせを届とどけたい …ありがとう…