今いまは昔むかし 白黒写真しろくろしゃしんを
見みれば浮うかぶ色鮮いろあざやかに
知しらない思おもい出でまで
活いき活いきと動うごき出だして
虹色幻影にじいろげんえいノスタルジック

子供こどもたちは外そとを駆かけ回まわり
家いえの軒のきにこぼれ咲さく花はな
露路裏ろじうら 燈あかりが灯ともる夕暮ゆうぐれ
山やまの古巣ふるすにカラスも帰かえるよ

夜道よみちには黒くろマント翻ひるがし
秘密探偵ひみつたんていが通とおる
怖こわくも愉たのしや
光ひかりも暗闇くらやみも溢あふれていた

お洒落しゃれしたら銀座ぎんざｎのカフェーへ
日傘回ひがさまわし出掛でかけましょうか
西洋せいようはパイプの烟けむりの向むこう
愛あいの台詞せりふは文学ぶんがくの薫かおり

パパとママそのまたママとパパの
ダンスホールのロマンス
嬉うれし恥はずかし
笑顔えがおも涙なみだも華はなやいでいた

生うまれ変かわるなら
あの時代じだいに
生いきてみたいな

足踏あしぶみオルガンが奏かなでてた
希望きぼうの唄うたに靴くつが鳴なる
切せつなく哀かなしや
モノよりこころが豊ゆたかだった

戻もどらぬ恋人待こいびとまつように
昭和恋々しょうわこいこい