文字サイズ
よみがな
鎖骨さこつくぼみをかざ
びたくさりつめたさ
まじわる唾液だえき
あじにじ

その目瞬まばたきは岸辺きしべ
さかさづりにうつわたし
地獄じごく天使てんし

りにましょうちたつき
エデンのもりはな
したらしたいぬのように
ふか葉翳はかげまわ

さあどうぞ
心臓しんぞう
まれた獲物えもの

ゆめかすみべて
きているわけじゃない
おごそかな愛撫あいぶ
なぞりゆく道筋みちすじ

薬瓶くすりびんれた破片はへん
明日あしたつなつづけるきみ
毛皮けがわ男娼マリー

ゆみるのはどく林檎りんご
一口啜ひとくちかじるそのまえ
羽根はねくだけたとりのように
はなしとねそらよう

どういかが
絶望ぜつぼう
魅入みいられた夜明よあけは

さかりの季節ときはすぐにぎて
どんないずみ枯渇こかつする
あいくしてだれもみんな
ほねまでいてつちになる

りにましょうちたつき
エデンのもりはな
したらしたいぬのように
くら葉翳はかげまわ

さあどうぞ
心臓しんぞう
まれた獲物えもの

もういいわ
絶望ぜつぼう
いろどられた希望きぼう