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ささにえはただひとつのこい
わがこころ むらさき

さあ玻璃ガラスめなさい
きずをかざ
くもっていく世界せかい
もがいてあげる

ひとはるいて
ひとなつえに
かずまた目覚めざ
水玉すいぎょく鳴咽おえつから
おとなうゆびはすべて
あなたとして
がる喉元のどもと
贖罪しょくざいあざ亀裂剥きれつは

ふさまゆおど影抱かげだいて
上弦じょうげん月下げっか つめくれなゐに

えないはり 背中せなかつらぬ
うごけませぬ
ただ貴方あなた此処ここから
見上みあげるため

幾雫いくしずくむかえて
幾片いくひらして
何度なんどでもかえ
白濁はくだく嘔吐おうとから
あまくいと
天舞てんま如地このち
ある足元あしもと
桎梏しっこくなわ痕摩あとすれる

ひとはるいて
ひとふゆこお
そしてまたまれ
白濁はくだく嘔吐おうとから
あまくいと
天舞てんま如地このち
ある肘膝ひじひざ
桎梏しっこくなわ痕涸あとかれる

きぬいとくくりたくば
ねがわくはけがれぬからのなか
えよえよ
ただひとかけ
のこりしがわがこころ