文字サイズ
よみがな
まわまわる《緋色の風車ムーランルージュ綺麗きれいはなかせて
おどおどる《血色の風車ムーランルージュ綺麗きれいはならせて

ちいさなてのひらせた硝子細工ガラスざいく...
宝石ほうせきを『幸福しあわせ』とうたうならば...
よる蛮行ばんこう時代じだいにどんな爪痕つめあとのこし...
彼等かれらにはどんな傷痕きずあとのこしたのか...

運命うんめい翻弄ほんろうされる弱者じゃくしゃ立場たちばなげいた少年しょうねんは...
やがて『ちから』をほっするだろう...
れは... 強大きょうだいちからからまもための『たて』か?
れとも...より強大きょうだいちからでそれをもたいらげる『つるぎ』か?

なにこったのか わからなかった...
さけ狂乱の和音ユーノアクモニー けた屍肉にく風味さと...
なにおそったのか わからなかったけど...
ただ...ひとつ...此処ここては あぶないとわかった...

ぼく一番大切いちばんたいせつな《宝物もの》を
ってげようと → きみつかんだ……

嗚呼ああ...わけわからずいきらせてはしっていた二人ふたり
欲望よくぼうあふれだすままにあばれて奴等やつらけてくる……

星屑ほしくず辿たどるように...もりいたやみひそんだままで...
わけわからずいきころしてふるえていた二人ふたり
絶望ぜつぼうあふれだすことをおそれてつよっていた――
不意ふいきみ肢体からだちゅうかんだ →
おびすがるようなが ← したぼく背中せなかきついた……

狂0105くるおしい《季節とき》をて...少年しょうねんの《とき》は流転るてんする...

まわまわる《緋色の風車ムーランルージュけつく《とき》をおくって
おどおどる《血色の風車ムーランルージュこごえる《瞬間とき》をむかえて

嗚呼ああ...もしまれわったら ちいさなはなかせよう...
ごめんね...つぎげずに きみそばともろう……