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きっとだれもが一度いちどぐらいはかんがえたことがあるだろう この地上ちじょう楽園らくえんべる空間くうかん存在そんざいするかどうか
競争きょうそう喧騒けんそう渦巻うずま日々葛藤ひびかっとう 苦悶くもんまえにひざまずき みぎひだりか?っているか?だれかに
わねばきてけぬのか? はかなかなしい人間にんげんさが ひかりかげ共存きょうぞんするなか やがてうすかげっていく
おれひとみけたはずの 楽園らくえんはどこへ いまじゃもう記憶きおくおくほうで まるでゆめまぼろしのように
色褪いろあせたおも そこにはにもえがけぬうつくしさ いきんだ うつすべてが感動かんどうんだ
かつてない解放感かいほうかん 五感ごかんみてふるえた あおうみあおそら太陽たいよう かぜ波音なみおとかなでるのはうたのよう
一呼吸ひとこきゅうごとに自然しぜん摂理認識せつりにんしきできる場所ばしょ

いつか最後さいご楽園らくえんへ もう一度いちど あの楽園らくえん

いまこの瞬間しゅんかんにも誕生たんじょうしているあらたな生命せいめい ひとときながれるにつれつみ背負せおって また自由求じゆうもと
けられてかえしてをかえしてくす最善さいぜん くことこそひと運命さだめ見極みきわはしつづける
ぜんあく せいじゃ いんよう あわった人間にんげんこころ 理性りせい本能ほんのう狭間はざまただよとき不安定ふあんてい感情かんじょう
いやされにこう 楽園らくえんにいればかんがえる人生じんせいのことを たがいにたすささいながら『ひと』という
つこと そのにいることがなによりも奇跡きせき 地球ちきゅう歴史刻れきしきざんで軌跡きせき みしめ こころやみ
浄化じょうかさせる調しらべ耳傾みみかたむてん手翳てかざせばそらとどきそうで大地踏だいちふめばあたたかくて 時間じかんさえもがそのあゆみを
ゆるめる おのれかたつづ

楽園らくえんかるにじ優美ゆうび そしてまったくの無防備むぼうび それでかまわない ここにはそれをこわそうとするもの
いない 七色なないろひかりはし高貴こうきにどこまでもとおくにびてはる彼方かなたまでやすらぎとどける
かのように 夕日ゆうひしずよるとばりつきらししろ砂浜すなはま 幻想げんそう神秘しんぴ 潮風しおかぜがまるでかみ
息吹いぶきのようで 夜空よぞらほしかいいのささげる 何光年先なんこうねんさきまでもひびいてこえますか?
楽園らくえん讃歌さんか