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じっとりじっとりなんだかあせばむじっとりあつよる
ぼんやりぼんやりいつかのなつおもしてしまった
ひんやりひんやりあの夜僕よるぼくらは二匹にひき海月くらげになって
べったりべったりまとわりだるひとうみられていた

まっかなまっかなまっかな花火はなびきみ
おっきなおっきなおっきなひとみうつ

真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
ありふれたぼくたちが背伸せのびをしたあのなつ
真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
あのなつを、あのこいを、何故なぜだかあわおも

なんだかなんだかじんわりむねきしむな
さびしくないのにおもわずさびしくなるな

真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
ありふれたこのまち今年ことしなつるのだな
真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
あのなつは、あのこいは、もう何処どこにもないのに

ひっそりひっそりひっそりひっそり......

よるにじんだ

真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
ありふれたこのまち今年ことしなつるけど
真夏まなつよるまぼろし あのこいまぼろし
あのなつは、あのこいは、二度にどかえってこない