虚構きょこうの街まちを遠とおく眺ながめて
画面がめんをさすらう ふらふら
眼孔がんこうの奥おくに飛とび散ちるのは余計よけいな字面じづら
熟々つらつら 想おもうよ

嗚呼ああ・・・
手触てざわりのない そんな言葉ことばの飽和ほうわ
埋うもれるよ いつも

線路脇せんろわきに路地ろじを見みつけて
余白よはくをさすらう ふらふら
角膜かくまくの奥おくで像ぞうを結むすぶのは世界せかいの隙間すきま
滑滑つらつら 巡めぐるよ

嗚呼ああ
此処ここに在あること
此処ここで見みること
そのすべては誰だれのもの
塞ふさぎ込こむより
まだ見みたこともないような景色けしきがあるよ

君きみの想像そうぞうを超こえる情熱じょうねつを
一瞬いっしゅんの邂逅かいこうを
告つげるサヨナラを
永遠えいえんの漂流ひょうりゅうを
夢ゆめと現実げんじつを
旅たびの果はてに僕ぼくは探さがすよ

路面ろめん 湿しめった雨あめの匂におい
嗅覚きゅうかくで そう 未来みらいを知しる
電線でんせんの共鳴きょうめい 風かぜの道みち
聴覚ちょうかくで そう 現在げんざいに出会であうよ

揺ゆれる世界せかいを超こえる情熱じょうねつを
一瞬いっしゅんの邂逅かいこうを
告つげるサヨナラを
永遠えいえんの漂流ひょうりゅうを
夢ゆめと現実げんじつを
旅たびの果はてに僕ぼくは探さがすよ いつも