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纏まとわりついて来くる蝿はえのように
何処どこまでも寄より添そって来くる
安やすっぽい絶望ぜつぼうが
安やすっぽい涙なみだが
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
サヨナラが今いま、
小ちいさな声こえが
坂道さかみちを転ころげて行ゆく
正直しょうじきに生いきれば生いきる程ほど
向むかい風かぜばかりが強つよくなる
「踏ふみ越こえて楽らくになれ」と
オーロラビジョンが喚わめき散ちらしている
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
行いかないでくれ、
小ちいさな声こえで
背中せなかに投なげかける
真昼まひるの街まちで
息いきを殺ころして、耐たえて、生いきて、
繰くり返かえすだけ
声こえを上あげて、笑わらって、泣ないて
いたいだけ、さ
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
サヨナラが今いま、
小ちいさな声こえが
坂道さかみちを転ころげて行ゆく
真昼まひるの街まちで
何処どこまでも寄より添そって来くる
安やすっぽい絶望ぜつぼうが
安やすっぽい涙なみだが
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
サヨナラが今いま、
小ちいさな声こえが
坂道さかみちを転ころげて行ゆく
正直しょうじきに生いきれば生いきる程ほど
向むかい風かぜばかりが強つよくなる
「踏ふみ越こえて楽らくになれ」と
オーロラビジョンが喚わめき散ちらしている
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
行いかないでくれ、
小ちいさな声こえで
背中せなかに投なげかける
真昼まひるの街まちで
息いきを殺ころして、耐たえて、生いきて、
繰くり返かえすだけ
声こえを上あげて、笑わらって、泣ないて
いたいだけ、さ
薄暗うすぐらい何なにかが
また一人ひとり、誰だれかを
何処どこかへ連つれて行ゆく
サヨナラが今いま、
小ちいさな声こえが
坂道さかみちを転ころげて行ゆく
真昼まひるの街まちで