小ちいさい頃ころに歩あるいた坂道さかみち 今いまではなんだか近ちかいな
駅前えきまえの店みせや公園こうえんの香かおり あの頃ころのままで

生意気なまいきばかり言いってた
家いえを飛とび出だし 叱しかられ悲かなしませたね
思おもいは全部ぜんぶ 宝物たからものだから

いつも大おおきな胸むねで包つつんでくれた
生うまれた時ときから 大人おとなになった今いまも
小ちいさな背中せなかに 白しろく染そまった髪かみに
アリガトウの言葉ことばを今いま 伝つたえたい

一人ひとりでいたって大丈夫だいじょうぶなんて
ほんとは違ちがうよ 寂さみしかった
離はなれて初はじめて 感かんじた温ぬくもり 心こころにしみた

散ちらかした部屋へやの隅すみで
泣ないてたあの時ときの私わたしに優やさしく
黙だまったままで 勇気ゆうきをくれた

心配しんぱいしないでもう強つよいんだから
あなたの思おもいは 今いまここに生いきてる
いつかは私わたしもあなたになれるかな
アリガトウの言葉ことばを今いま 伝つたえたい

大おおきな両手りょうての温あたたかさ忘わすれない
荒あれた手ての平ひらも しわくちゃの笑顔えがおも
あなたにもらった全すべての優やさしさで
いつかは私わたしも誰だれかを守まもりたい

アリガトウとあなたに今伝いまつたえたい
今度こんどは私わたしがあなたを守まもるから