屋上おくじょうかけぬけ 空そらを見上みあげ
動うごかぬ雲くもに 君きみを見みつけ
さっきから気きになる言葉ことば ポケットから探さがしあてる
でも、分わかっても 分わかっても
取とり出だすことが、触ふれることが、
夏なつの日射ひざしが肌はだをさし、君きみの笑顔えがおが胸むねをさし、
さぁ、風かぜよ吹ふけ、雨あめよ降ふれ、
すべてが変かわれば、この夏なつも変かわる
せめて、せめて、夕立ゆうだちでも降ふってくれれば
行いけるかも
そう、虹にじにのって君きみの横よこへ
そしたらきっと取とりだせるだろう
Hello, Hello, ポケットから
ひとにぎりの小ちいさなHello

Hello, Hello, Alone

あいまいな季節きせつの中なか、飛とび起おきても
何なにも起おきず、夢ゆめからさめても、さめやらぬ、
君きみへの想おもい置おきざりに
そうは言いってもいられない、夏なつの終おわりが
近ちかづいているから、空そら、見上みあげては
ポケットの中なかにぎりしめ、
家いえを出でて、走はしり出だし、空そらの色変いろかわりだし
天てんの恵めぐみ? ひと滴落しずくおち、私わたしのほほにこぼれ落おち、
そう、変かわったのは何なにかしら?
ゆっくりと手てを開ひらいてみる
Hello, Hello, ポケットから
ひとにぎりの小ちいさなAlone

知しってる? 何なにを
分わかってる? 何なにが
くだらない?
そうかもね
そうだよね
夏なつは終おわるのに

Hello, Hello, Alone
ざわめいた光ひかりの中なかで
Hello, Hello, Alone
夏なつの午後ごごを追おいかけて
Hello, Hello, Alone
あいまいは、あいまいのままで
Hello, Hello, Alone
風かぜが吹ふけば、気分きぶんが変かわり
Hello, Hello, Alone
雨あめが降ふれば、気持きもちが変かわり
Hello, Hello, Alone
通とおり過すぎる季節きせつの中なかで
Hello, Hello, Alone
ひとにぎりの小ちいさな夏なつよ
Hello, Hello, Alone
ひとにぎりの小ちいさな夏なつよ
Hello, Hello, Alone
ひとにぎりの小ちいさな君きみよ
Hello, Hello, Alone
ひとにぎりの小ちいさな心こころ