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――かつて世界せかいには
かみよりつかわされし蒼氷そうひょういしった
いにしえ聖者せいじゃがその秘石ひせきもち
ほのお悪魔あくまふうじた伝説でんせつ伝承でんしょううたとなったが
いまや...その秘石ひせき行方ゆくえは...ようとしてれぬまま……

――かみよ!
再征服レコンキスタ再征服レコンキスタ再征服せよレコンキスタ! お別れだアディオス...
再征服レコンキスタ再征服レコンキスタ再征服せよレコンキスタ! 嗚呼ああ...神よディオス!
再征服レコンキスタ再征服レコンキスタ再征服せよレコンキスタ! 此処でお別れだアディオス...
再征服レコンキスタ再征服レコンキスタ再征服せよレコンキスタ! 嗚呼ああ...我らが神よディオス!

再征服レコンキスタ再征服レコンキスタ領土再征服せよレコンキスタ!

【書ハ物語ル】

かみ土塊つちかいから はじめにおとこつく
その肋骨あばらぼねから おんなつくった

あにつちたがやおとうとひつじった
あらそいの歴史れきし此処ここからはじまった

以来いらい...何故なぜ...ひとれないのだろう?
あらそいをかえ連鎖れんさ
よわわたしだれにくめば嗚呼ああ...だれおしえて……

『歴史は駆け廻る――』
離散の老預言者と流浪の三姉妹
父と母を両皿に乗せ傾かざる少女の天秤

しあわせなときほど だれもが気付きづかない
ひそやかに歯車はぐるま まわすのが《六番目の女神うんめい
不幸ふしあわせなときには もう気付きづいても手遅ておく
世界せかいむしば奈落ならくとすのも《六番目の女神うんめい

少女しょうじょ裸足はだしした 石畳いしだたみあおらす月灯つきあか

いえにはもうたくない あしなどもういたくない
此処ここではない何処どこかへと 行方ゆくえのない彼方かなたへと

歴史れきしめぐる――』
いかりとにくしみの時代とき彼女かのじょはし月夜つきよった

昏い冷雨の牢獄 朽の眠りに囚われし男
奪われし焔を取り戻し 緋き瞳を静かに開いた
男は少女に問うた 少女は《美しき夜》の名で応えた
少女も男に問うた 答えは馴染みの無い異国の響き
少女は男を《悪魔》と呼ぶことにした 男は奇妙に嗤った
少女は生死を別つ淵に立ちながらも 凛として怯えなかった……

歴史れきしめぐる――』
いたみとかなしみの時代ときわたしえらった

残酷ざんこくナ『永遠えいえん』トにがどくヲ、ラウ覚悟かくごルナラバ、ともキヨウ