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異里ことさと はずれの 荒屋あばらや人喰ひとくらう おにりという

(す)驀然ばくぜん
(す)独行どっこう
(す)辣腕らつわん
(す)べっかっこう

電光石火でんこうせっか早業はやわざに たじろぐ こえすら らいけり

(す)驀然ばくぜん
(す)独行どっこう
(す)辣腕らつわん
(す)べっかっこう

おのの刹那せつなおにわら
響動どよめく おにほふ

あなや いとも あられ末期まつご
劫火ごうかあぶごうくらぶれば
ばかりか むし未練みれんなど いも
もうじき われ噛砕ごうさいさら

さながきばするどさときたら
襤褸らんるごとにくこう
おそれる むね早鐘はやがねらし
われ恐悸きょうきへと さら

おのの刹那せつなおにわら
響動どよめく おにほふ

うごめ刹那せつなおにわら
く おくびと