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いつまでもあたたかい こんなれたなのに
風乾かぜかわ昼下ひるさがり きみにさよならをげたんだ

大通おおどおりににじかった ビルの隙間すきまからえた
いそがしそうにすれちが交差点こうさてん だれ気付きづいてないみたい
ゆめかたはじめたころは“がむしゃら”とうより本能ほんのうてた
かざせばえてきて いつしかうそいろになる

後悔こうかいせずにきていければ なにおそれることなどない
時間じかんてばかなしみもえる それと同時どうじきみわった

めずらしくあたたかい こんなれたなのに
風乾かぜかわ昼下ひるさがり きみにさよならをげたんだ

出逢であったころはこんなふう二人ふたりわりがるなど
想像そうぞうもしないでいたけど わかかっただけなんだろうね

だけどいまでもおもことがある きみすくえたらよかったな
きみがひとつのうそもつかなきゃ あののようにもどれたのかな

何度話なんどはなしをしたろう? 二人ふたりきりかえみち
れくさくうつむいてきみつないでくれたっけ

どれくらいっただろう? はもうしずんでいた
きみ影見かげみつめては 一人佇ひとりたたずんでいた
いつまでもあたたかい こんなれたなのに
星光ほしひか月灯つきあかぼくはさよならをげたんだ