凍こおりつく夜よるの闇やみを
切きり裂さくような夢ゆめの終おわりには
振ふり返かえらず 手てを振ふった
あなたの後うしろ姿すがたが消きえるよ

恋人こいびとは揺ゆれて 切せつなさと揺ゆれて
何なにもかも捨すてて恋こいをした夜よる
胸むねの痛いたみを あなたとの夢ゆめを
忘わすれてしまう前まえに もう一度いちど

あなたと記憶きおくを辿たどる身体からだごと
いつしか忘わすれかけていた恋こいの魔法まほう
五月雨さみだれ 雨降あめふる夜よるの中なか
泣なき出だした心こころ

いつの日ひかあの頃ころの
約束やくそくも意味いみを失うしなっていくよ
燃もえ残のこる 残像ざんぞうの欠片かけら
記憶きおくの中なかの君きみが笑わらうから

恋人こいびとが揺ゆれて 悲かなしさと揺ゆれて
何なにもかも捨すてて恋こいをした夜よる
あの頃ころの痛いたみを 二人ふたりでみた空そらを
忘わすれてしまう前まえに もう一度いちど

あなたと記憶きおくを辿たどる身体からだごと
いつしか忘わすれかけていた恋こいの魔法まほう
五月雨さみだれ 雨降あめふる夜よるの中なか
泣なき出だした心こころ
あなたと季節きせつはめぐり消きえそうな
いつしか忘わすれかけていた恋こいの魔法まほう
五月雨さみだれ 雨降あめふる涙空なみだそら
泣なき出だした心こころ