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よみがな
わがこころ夜毎よごと
つめたいつき
ひかりこおらせて
粉々こなごなくだけば

燦爛さんらん
破片はへんむねさん
これがあいするいたみと

白亜はくあ神殿しんでん
きざまれた幾万いくまん
過去かこからのいとな
なぞるごときては
ただうたつむ
くるおしき宿命しゅくめい

なおもかぐわしく
くるしみつた

わがなみだそそ
しずかなうみ
水面みなもかがやきに
かれてしずむなら

深淵しんえん
あお真珠しんじゅとならん
いつわりなきこいならば

おもいの海原うなばら
言葉ことば帆船ふね(ふね)になって
どこまでもたびする
辿たど岸辺きしべ
このにはないのに
なみ永久とわせる

頭上ずじょういただ
泡沫うたかたはな

てんへとささげん
そらかぜうた
最後さいご一節いっせつまで
月桂げっけい葉匂はにお
うつく供物くもつとなれ
このいのちえて

すべてときすな
うずもれたおとも